留学後の英語の維持

語学留学を終えたあと、多くの人が悩むのは「どうやって英語力を維持するか」だと思います。特にスピーキング力は、使わないとすぐに落ちてしまう感覚があります。私自身、大学を1年休学してボストンで留学生活を送った経験があります。現地では毎日英語を話す環境にあり、少しずつ言葉が自然に出てくるようになっていきました。しかし、日本に戻ってからは一気にその環境がなくなり、会話の機会も減ってしまいました。そのときに実感したのが、「留学後こそ、スピーキング力を意識して維持することが重要だ」ということです。

一番大きな課題は、日常生活で英語を話す必要がなくなることです。読むことや聞くことは比較的続けやすいですが、実際に声に出して話すことは意識しなければできません。私も最初は映画を見たりニュースを聞いたりして満足していましたが、気づけば口から英語が出にくくなっていました。そこで、自分から工夫してアウトプットの機会をつくることが大切だと学びました。

具体的には、オンライン英会話を利用したり、英語で日記を音読したりするのが効果的です。オンライン英会話は、週に数回でも続けることで会話の感覚を忘れにくくなります。また、日記や自分の考えを英語で声に出してみると、留学中の「話す」習慣を思い出せます。完璧な文を作る必要はなく、とにかく口に出すことが大事です。

もうひとつ役立つのは、英語を使う「目的」をつくることです。例えば、海外の友人に連絡を取る、好きな分野の情報を英語で集める、旅行先で積極的に話すなどです。ボストンで出会った友人と定期的に連絡を取るようにしたときは、自然と会話の練習になり、モチベーションも保てました。目標や目的があると、勉強というより生活の一部として英語を維持できます。

語学留学はゴールではなく、スタートラインに近いと思います。現地で得た力をどう維持して伸ばしていくかが、その後の成長を決めるのです。私も日本に帰ってから、意識してスピーキングを続けることで、英語を「特別なもの」ではなく「使えるもの」として生活に取り入れることができました。留学で得た経験を無駄にしないためには、帰国後こそ意識的に話す時間をつくることが欠かせません。

留学の思い出や学んだことは一生の財産になりますが、それを活かすかどうかは自分次第です。スピーキング力を維持する努力は大変に思えるかもしれませんが、少しの工夫で続けることができます。そして、その積み重ねがまた次のチャンスにつながっていくのだと思います。また、LSIボストン校の様な高いクオリティの語学学校に将来、英語のブラッシュアップに行くのもいいですね。